発熱時に体内で起こること
発熱時に体内で起こる変化
体温が正常範囲を超えて上昇すると、発熱と呼ばれます。これは感染や外傷に対する自然な免疫反応です。以下に、発熱時に体内で起こる主な変化をまとめました。
1. 体温の上昇
脳の視床下部にある体温調節中枢が設定温度を上げ、体のコア温度(内臓の温度)が上がります。
2. 血管収縮
皮膚表面の血管が収縮し、熱の放散が抑えられます。そのため、発熱初期は皮膚が冷たく感じたり、蒼白になることがあります。
3. 震え(寒戦)
体温を上げようと筋肉が無意識に収縮し、熱が産生されます。これが震えです。
4. 心拍数の増加
体温上昇に伴い心拍数が上がります。血液循環が速くなることで、酸素や栄養が組織へ迅速に供給されます。
5. 呼吸数の増加
酸素供給と二酸化炭素除去を促すため、呼吸回数が増えます。
6. 発汗
体温がピークに達すると血管が拡張し、皮膚表面に血流が増えて汗が出ます。汗の蒸発で体温が下がり、正常に戻ります。
7. サイトカインの放出
感染時に免疫細胞がサイトカインという物質を分泌し、視床下部に働きかけて体温調節点を上げ、発熱を引き起こします。
8. 筋肉痛・倦怠感
体温上昇に伴い筋肉が緊張しやすくなり、痛みやだるさを感じます。
9. 食欲低下
エネルギーが感染防御に使われるため、食欲が減少します。
10. 脱水症状
汗や呼吸で水分が失われやすくなるため、十分な水分補給が必要です。
11. 頭痛・不快感
発熱に伴う頭痛や全身の不快感が現れます。
12. 正常状態への回復
原因となる感染や炎症が治まると、視床下部の設定温度が元に戻り、体温は徐々に正常範囲へと下がります。症状も自然に改善します。
体温が39.4℃(103°F)以上に上がる、数日以上続く、または激しい症状(激しい頭痛、意識障害、呼吸困難など)がある場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
