クレブシエラ感染の予防対策
クレブシエラ感染とは
クレブシエラ属の細菌が原因で起こる感染症です。特に Klebsiella pneumoniae が最も一般的で、医療機関での感染が増加しています。抗菌薬に対する耐性が高まっており、熱安定性エンテロトキシンの産生による毒性も問題です。主な感染部位は肺ですが、尿路感染も頻繁に見られます。
予防策
- 抗菌薬管理の徹底
院内プロトコルに従い、抗菌薬の使用は適応条件に限定し、投与期間も必要最小限に抑えます。必要に応じて細胞保護剤の併用を検討します。 - 感受性検査の実施
クレブシエラ菌を培養し、株ごとの抗菌薬感受性を確認します。地域ごとの耐性パターンは異なるため、検査結果に基づいた治療が重要です。 - 手指衛生と器具管理
患者間での感染拡大を防ぐため、手指の洗浄・消毒を徹底します。不要になったカテーテルやチューブは速やかに除去し、挿管患者は半座位に保ち、排液が体外に流れやすい姿勢をとります。 - 免疫抑制の最小化
可能な限り、意図的な免疫抑制の期間と強度を減らすことで感染リスクを低減します。 - 接触隔離の実施
多剤耐性株が確認された患者は接触隔離します。下痢を伴う新生児感染例も同様に隔離し、重症例は高度医療施設への転院を検討します。 - 使い捨て機器の活用
汚染された機器からの感染を防ぐため、使い捨てのデバイスを使用します。過去には再利用可能なネブライザーが感染源となっていました。
