機能性腹痛症候群とは何か
定義
機能性腹痛症候群(FAPS)は、特定の原因が特定できない慢性的な腹部疼痛を特徴とする疾患です。ウイルスや細菌などの検査で確認できるような明確な病原体はなく、腸自体の機能障害が関与していると考えられています。疼痛の原因が身体的か心理的かについては議論が続いています。
症状
FAPSの患者は、腹部にほぼ常に、または頻繁に再発する痛みを感じます。この痛みは少なくとも6か月以上続き、日常生活に支障をきたすほど強いことが診断基準となります。
診断基準
最も重要な基準は、疼痛が食事や排便と関連付けられないことです。これにより、過敏性腸症候群(IBS)など他の腸疾患と区別されます。
心理的側面
明確な身体的原因が見当たらない慢性的な激しい疼痛は、心理的要因が関与している可能性が指摘されています。そのため、FAPSは精神的な障害として扱われるべきか、身体的な疾患として扱うべきかについて議論があります。
考察・関連疾患
FAPSは他の体の部位に現れる疼痛や不快感と併発することが多く、婦人科系や泌尿器系の問題と関連付けられることもあります。精神医学的には、FAPSは身体表現性障害(ソマトフォーミック障害)の一形態とみなされ、診断基準の一部として使用されることがあります。
