子どもの腎臓サイズと健康管理のポイント

背景

腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する重要な臓器です。1つの腎臓には100万個以上の糸球体(微小フィルター)があり、1日で全血液を約400回ろ過します。老廃物や余分な水分の除去に加え、体液・ミネラルバランスの維持や血圧調整に関わるホルモンの産生も行っています。

腎臓の大きさ

通常、腎臓は長さ約12.5cm(5インチ)、幅約7.5cm(3インチ)で、コンピュータのマウス大です。子どもの腎臓は身長と同様に成長曲線に沿って大きくなります。左右の腎臓に多少のサイズ差は普通で、個々の腎臓よりも全体の機能が重要です。腎臓サイズは主に超音波検査で測定されます。

小さな腎臓

腎臓が平均値から2標準偏差以上小さい場合、統計的に上位2%に入る子どもは「小さな腎臓」と評価されます。原因は先天性の発育不全や、感染症などによる成長停止が考えられます。小さな腎臓があると、もう一方の腎臓が代償的に肥大(代償性肥大)し、機能を補おうとします。

大きな腎臓

腎臓が異常に大きくなる主な原因は胎児期の腎盂拡張(胎児水腎症)です。尿路閉塞や膀胱尿管逆流(VUR)が原因となります。胎児水腎症は出生前に超音波で診断されることが多いです。その他、遺伝性の多嚢胞性腎疾患(PKD)でも腎臓が多数の液体嚢胞で拡大します。

警告サイン

腎臓疾患は無症状のことが多いですが、以下のサインは注意が必要です。
・高血圧
・尿中の血液やタンパク質の検出
・血液検査でクレアチニンや血中尿素窒素(BUN)の異常値
・頻尿、排尿時の痛み、むくみ(目・手足)
・夜間頻尿や夜尿症の増加

腎臓病 - 関連記事