腎血流(RBF)の算出方法
腎血流(RBF)は腎臓へ流入する血液量を示し、血液の濾過や電解質バランスの維持に不可欠です。本稿では、患者のRBFを算出する手順を具体的に解説します。
必要なもの
- 以下の数値を含む検査結果レポート:
- U:尿中溶質濃度(mg/ml)
- V:尿排泄速度(ml/min)
- PA:動脈血漿中溶質濃度(mg/100 ml)
- PV:腎静脈血漿中溶質濃度(mg/100 ml)
- hct:ヘマトクリット
手順
U と V を掛け算する。例:0.1 mg/ml × 1.0 ml/min = 0.1。
PA を 100 で割る。例:1.0 mg/100 ml ÷ 100 = 0.01。
ステップ1の値をステップ2の値で割る。例:0.1 ÷ 0.01 = 10。これがクリアランス率(C)で、尿中に排泄された 0.1 mg の溶質が 10 ml の動脈血漿に溶けていたことを示す。
PV を PA から引く。例:1.0 mg/100 ml − 0.5 mg/100 ml = 0.5 mg/100 ml。
ステップ4の結果を PA で割る。例:0.5 ÷ 1.0 = 0.5。これが抽出比(E)。
C を E で割る。例:10 ÷ 0.5 = 20。これが腎血漿流量(RPF)で、RPF = 20 ml/min。
1 から hct を引く。例:hct が 0.5 の場合、1 − 0.5 = 0.5。
RPF をステップ7の結果で割る。例:20 ÷ 0.5 = 40 ml/min。これが腎血流(RBF)である。
