腎動脈狭窄(RAS)と末梢動脈疾患(PAD)の症状・原因・診断
腎動脈狭窄(RAS)と末梢動脈疾患(PAD)の概要
腎動脈が狭くなる腎動脈狭窄(RAS)や、四肢の血管が狭くなる末梢動脈疾患(PAD)は、狭窄の程度や左右どちらが影響を受けているかで症状が大きく異なります。多くの場合、症状が全く現れないこともありますが、以下のような症状が見られることがあります。
主な症状
1. 高血圧(ハイパーテンション):腎動脈が狭くなると腎臓が血流を正しく調節できず、結果として血圧が上昇します。これはRASで最も頻繁に報告される症状です。
2. 腎機能障害・腎不全:重度の狭窄では腎臓への血流が不足し、腎機能が低下します。症状として倦怠感、脱力感、吐き気、むくみ、尿量減少などが現れます。
3. 心血管疾患のリスク増大:RASは動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中といった心血管イベントのリスクを高めます。
4. 下肢の痛み(間欠性跛行):血流不足により歩行時や運動時に脚が痛むことがあります。これはPADの典型的な症状です。
5. 勃起不全:男性では、腎動脈の狭窄が全身の血流に影響を与え、陰茎への血流が低下することで勃起不全が起こることがあります。
診断と治療のポイント
症状が疑われる場合は、血圧測定や血液検査、画像診断(CT、超音波、血管造影)で狭窄の有無を確認します。治療は生活習慣の改善、血圧コントロール薬、ステント留置や血管形成術などが選択されます。
