シーケンス障害に伴う行動上の問題
子どもが服を着替えるとき、下着、インナー、ズボン、Tシャツ、靴下、靴と順番に着るという一連の動作は、通常は無意識に行われます。しかし感覚処理障害を伴う子どもは、未知の手順を計画・組織・実行する能力(プラクシス)が低下しており、どの順序で何を身につけるべきか混乱しやすく、服を着るだけでも大きな負担となります。このようなシーケンス障害は行動面にも影響を及ぼします。
コントロール欲求
手順がうまくいかないと、子どもは不安や苛立ちを感じ、行動が硬直的になることがあります。自分でできない作業(例:物語を書く、部屋を片付ける)を他者に頼むことで、コントロール感を保とうとすることもあります。
不安・恐怖
新しい環境や予測できない状況に対して強い不安を抱きやすく、転倒や怪我への恐れから、ボールを投げ捕るといった自動的な動作すら避けることがあります。また、逆さまになる、頭を後ろに倒すといった姿勢でも恐怖を示すことがあります。
爆発的行動
鉛筆を握って書くといった単純作業でも大きな努力が必要なため、混乱や苛立ちが募り、撤退したり感情が爆発したりします。大人が子どもの困難を理解せず「だらしない」「遅い」などと非難すると、フラストレーションがさらに増幅し、予測できない変化に対してメルトダウンを起こしやすくなります。
典型的な問題点
- ナイフとフォークの使用、ジャンプ、ボールの捕球、拍手、紙を切るときの保持、カップに注ぐときの安定などの動作が困難。
- 服の着脱や宿題の取り組みで手順が混乱し、文字を書くときに手が替わりがちで字が乱れがち。
- 両側統合が弱いため、自転車やローラースケート、ボタン留めなど、交互に手足を動かす技能が苦手。
