筋萎縮性側索硬化症(ALS)が他の臓器に及ぼす影響とは
呼吸器系
ALSは呼吸に関わる横隔膜や肋間筋などの筋肉を徐々に弱めます。その結果、呼吸困難が生じ、進行すると人工呼吸や気管切開が必要になることがあります。
循環器系
自律神経の機能障害により心拍数や血圧の調節が乱れ、心電図異常や不整脈が起こることがあります。
消化器系
嚥下筋の低下により嚥下障害(ディスファジア)が頻発し、栄養不良や体重減少、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
泌尿生殖器系
排尿・排便を司る筋肉が弱まるため、尿失禁や便秘、尿路感染症が起こりやすくなります。
皮膚・骨格系
長期の寝たきりや筋活動低下により、褥瘡(床ずれ)や骨密度低下(骨粗鬆症)が生じやすくなります。
認知・行動の変化
ALS患者の約15%は前頭側頭型認知症(FTD)を併発し、実行機能や言語、社会的行動、感情調整に障害が現れます。
疼痛
筋肉の硬直や痙攣、関節の問題に伴い、慢性的な痛みを訴えることがあります。
総合的な医療管理
ALSは多系統に影響を及ぼすため、神経科医、呼吸器科医、消化器科医、栄養士、理学療法士などが連携する多職種チームによる継続的な評価とケアが不可欠です。
