神経障害性疼痛の治療法
神経障害性疼痛は、神経線維自体が損傷・障害を受けることで生じる慢性的な疼痛です。損傷した神経は誤った信号を脳や疼痛中枢に送るため、痛みが持続します。根本的な治癒法はありませんが、症状緩和を目的としたさまざまな治療法が利用できます。
薬物療法
- 抗うつ薬や抗痙攣薬が主に使用され、痛みの軽減を目的に併用されることが多いです。
- 局所用クリーム(カプサイシンやリドカインなど)を皮膚に塗布し、局所的な疼痛を和らげます。効果を得るには数回の塗布が必要です。
神経ブロック
- 疼痛部位の神経に直接、局所麻酔薬やステロイドを注射します。麻酔薬は痛み信号の伝達を遮断し、ステロイドは炎症を抑えて痛みのサイクルを断ち切ります。
- 効果は数週間から数か月と限定的で、必要に応じて再施行します。
高度治療
- 脊髄刺激装置(SCS)は、電流を脊髄に送って痛み信号を妨害します。装置は外科的に埋め込まれ、内部または外部電源で駆動されます。
- 脊髄内ポンプは、モルヒネなどの鎮痛薬を直接脊髄へ投与します。ポンプは手術で埋め込み、定期的に薬剤を補充します。いずれの治療も、効果判定のために試験的使用が行われます。
心理療法
- 慢性疼痛はうつ状態や生活の質低下を招くため、専門の心理士によるカウンセリングが有効です。
- 瞑想やイメージトレーニングなどのリラクゼーション技法を取り入れ、痛みへの対処感覚を高めます。
