上腕神経叢とは?

上腕神経叢は、肩・上腕・手の感覚と運動を制御する複数の神経が交差してできたネットワークです。主に頸部(頸椎)付近から起始し、腕へと伸びます。

構成(識別)

  • 上腕神経叢は頸部神経根C5、C6、C7、C8と胸部第一神経根T1から構成されます。これらの神経は広背筋を通過し、肩部へ、さらに上腕・前腕へと分布します。

損傷原因

  • 接触スポーツや外傷、転倒、ヘルニアや腫瘍による圧迫、さらには分娩時にも上腕神経叢は損傷しやすいです。特に肩が強く下方に押され、頭部が反対方向に引かれるような力が加わると多くの損傷が起こります。

主な症状

  • C5根が障害されると三角筋の筋力低下と肩部疼痛が生じます。C6根の障害は上腕二頭筋の筋力低下と、親指側の腕・手の痛みを引き起こします。他の神経根の障害は上腕三頭筋の筋力低下や、腕・手の異なる部位の疼痛を伴います。

治療法

  • 軽度の上腕神経叢損傷では、安静、氷嚢による冷却、イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬で疼痛と炎症を抑えることが有効です。

注意点

  • 上腕神経叢の損傷が疑われる場合は、速やかに医師の診断を受けましょう。神経が完全に断裂したり脊髄から離脱した場合は手術が必要になることがあります。

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