エフェクソール(ベンラファキシン)による神経障害性疼痛の治療
神経障害性疼痛は、糖尿病や帯状疱疹、化学療法などの疾患や治療に伴う神経障害により、灼熱感、刺すような痛み、電撃様の感覚が生じる症状です。抗うつ薬の使用により、約60〜70%の患者が疼痛緩和を得られ、エフェクソール(ベンラファキシン)もその一つです。
背景
従来、三環系抗うつ薬が神経障害性疼痛の第一選択とされてきましたが、近年は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)といった他の抗うつ薬も処方されるようになっています。エフェクソールはSNRIに分類され、神経痛緩和を目的とした臨床試験が行われています。
作用機序
エフェクソールは脳内のセロトニンとノルエピネフリンの再取り込みを阻害し、これらの神経伝達物質の濃度を上昇させます。正確なメカニズムは不明ですが、濃度上昇が神経痛の強度を軽減すると考えられています。
服用期間
服用期間は疼痛の原因により異なります。帯状疱疹など一時的な神経痛であれば数週間で済むことがありますが、糖尿病性神経障害や化学療法による神経損傷の場合は、数か月から数年にわたって継続的に投与する必要があります。
副作用・リスク
主な副作用には、眠気、めまい、不眠、緊張感、口渇、吐き気、射精遅延や射精量減少、頭痛、倦怠感などがあります。また、重篤なリスクとして自殺念慮の増加、高血圧、過熱、瞳孔散大が報告されています。
注意点・禁忌
妊娠中の女性やMAOI系抗うつ薬と併用している患者には通常処方されません。双極性障害、出血傾向、緑内障、てんかん、心筋梗塞・心不全、甲状腺機能亢進症、躁状態、肝腎疾患の既往がある場合は、エフェクソールの使用は慎重に検討すべきです(メイヨークリニック)。
