ラジオ波リゾトミー(神経切除術)の手順

適応と注意点

背骨の小さな神経(椎間関節神経)に障害があり、標準的な鎮痛治療で効果が得られない場合、医師は「ラジオ波リゾトミー」を提案することがあります。この手術は、神経を切断するのではなく、高周波電磁波で神経を加熱し、痛み信号の伝達を遮断しますが、神経自体は残ります。

手術を受ける前に、まずは非侵襲的な治療(抗炎症薬、姿勢矯正や体力トレーニングなどの理学療法)を試すことが求められます。効果が不十分な場合、椎間関節への注射やディスクグラフィーなどの追加検査が行われ、痛みの原因部位が特定できたときにリゾトミーが適応と判断されます。

手術の流れ

  • 準備:手術前に静脈ラインを確保し、うつ伏せの姿勢でベッドに横たわります。全身麻酔または局所麻酔のいずれかが選択され、局所麻酔の場合は手術中に意識があるため、医師の指示に従って感覚を伝えることができます。
  • 針の挿入と神経テスト:医師は画像誘導下で対象となる椎間関節神経の位置に細い針を挿入します。患者が覚醒している場合は、軽い圧迫感はありますが痛みはありません。針を通して神経の機能をテストし、患者に感覚を確認します。
  • 高周波プローブでの加熱:対象神経が特定できたら、針サイズの高周波プローブを神経に接触させます。プローブは高周波電磁波で加熱され、数秒間だけ神経に熱を加えて痛み伝達経路を遮断します。時間が経つと神経は徐々に回復し再生しますが、その間は痛みが軽減されます。

回復と経過

  • 手術後の合併症は出血や感染のリスクが極めて低く、数日間は腕や脚に一時的なしびれ、チクチク感、筋力低下を感じることがあります。
  • 痛みが一時的に増強することがあり、通常は1〜2週間で軽減します。
  • 臨床研究では、手術を受けた患者の約40%で痛みが半減以上、適切に選択された患者の60%で12か月間にわたり90%以上の痛み軽減が報告されています。さらに、87%の患者が最低でも60%の痛み軽減を経験しています。
  • 手術後2〜4週間で、効果の有無を判断できることが多いです。

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