スパート注射(ヒアルロン酸)による関節痛の治療

変形性関節症の関節痛

変形性関節症は関節の軟骨が損傷し、骨が露出、炎症が起きる疼痛性疾患です。健康な関節では、滑液に含まれるヒアルロン酸が潤滑と衝撃吸収を行いますが、変形性関節症になると滑液の潤滑機能と衝撃吸収能が低下し、骨同士の摩擦が増えて痛みや炎症が悪化します。

スパート(Supartz)の効果

スパートは失われたヒアルロン酸を関節内に補充し、疼痛と炎症を軽減し、関節の摩耗を抑えて機能改善を促します。治療開始から2〜3週間で症状の改善が見られ、5回の注射(週1回、計5週間)を終えると多くの患者が痛みのない状態になると報告されています。効果は投与終了後最大12か月持続し、その間は市販の鎮痛薬で対処可能です。また、関節置換手術の延期効果も期待されています。

投与方法

スパートは25mg(1mL)を対象関節に直接注射し、週1回、計5回投与します。

適応症

患者情報リーフレットによれば、変形性関節症の症状が鎮痛薬、理学療法、運動療法で十分に緩和されない場合にのみ使用が推奨されています。

禁忌

以下の場合は使用しないでください。

  • 鳥類製品(羽毛、卵、肉)に対するアレルギーがある場合。
  • スパートまたは他のヒアルロン酸製剤に対して過去にアレルギー反応を起こしたことがある場合。
  • 注射部位に皮膚疾患や感染がある場合。
  • 妊娠中または授乳中の方。安全性と有効性は確認されていません。
  • 小児に対する使用は同様に未確認です。

副作用

最も頻度が高い副作用は頭痛と関節部位の疼痛です。プラセボとして生理食塩水を使用した群でも同様の症状が報告されています。

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