分画ヘパリン(低分子量ヘパリン)とは?

分画ヘパリンは、未分画ヘパリンを分解して得られる低分子量ヘパリン(LMWH)で、血栓症の予防・治療に広く用いられる抗凝固薬です。未分画ヘパリンに比べ、投与が簡便で出血リスクが低く、作用が予測しやすい点が特徴です。

用途

  • 急性冠症候群、深部静脈血栓症、肺塞栓症の治療、および高リスク患者における静脈血栓塞栓症の予防に使用されます。

投与方法

  • 濃度が異なる溶液としてプレフィルシリンジや多回用バイアルで提供され、皮下投与で1日1回、固定量または体重に応じた用量で投与します。急性期から長期まで、入院・外来の両方で使用可能です。

作用機序

  • 抗トロンビンと結合し、血液凝固因子、特に第Xa因子の活性を阻害することで抗凝固効果を発揮します。

副作用

  • 出血が最も一般的な副作用ですが、ほとんどの製品で発生率は5%未満です。出血リスクが低く、抗凝固効果が予測しやすいため、定期的な血液検査は不要です。出血症状が現れた場合は速やかに医師に相談してください。

関連化合物

  • 分画ヘパリンは未分画ヘパリンに比べ分子量が小さく、作用時間が長く、抗凝固反応が安定しています。そのため、重篤な副作用のリスクが低減されます。

製品比較

  • ダルテパリン、ナドロパリン、エノキサパリン、チンザパリンなど、複数の低分子量ヘパリン製品が市販されています。製造工程の違いにより分子サイズや化学的性質に差がありますが、作用機序・安全性・有効性は概ね同等です。

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