抗生物質服用中にプロバイオティクスを併用する方法
抗生物質は現代医療に欠かせない薬ですが、腸内の善玉菌も同時に除去してしまい、下痢や酵母感染、免疫力低下といった副作用を引き起こすことがあります。一方、プロバイオティクスは腸内フローラを回復させ免疫機能を高めます。抗生物質と併用することで、感染治療を続けながら副作用の予防が期待できます。
なぜプロバイオティクスが必要か
消化管には数十億もの細菌が生息しており、ほとんどは「善玉菌」です。これらは食物の消化を助け、ビタミンの吸収や一部のビタミン供給に関与します。善玉菌が減少すると、膨満感や下痢などの胃腸症状が現れます。プロバイオティクスは抗生物質で失われた菌を補い、腸内環境を整えます。
適切な菌株の選び方
腸内の主な善玉菌は Lactobacillus acidophilus と Bifidobacterium bifidum です。これらの菌株を含む製品を選ぶと、免疫力向上、消化促進、有害菌や真菌の増殖抑制に効果があります。特に Lactobacillus GG(LGG)は胃酸に強く、ハーバード医科大学の研究でも抗生物質による下痢の予防に有効とされています。
製剤形態の決め方
プロバイオティクスは液体と錠剤の両方がありますが、1回の服用量は成人で最低40億(4×10⁹)菌、子どもは10億(1×10⁹)菌以上が目安です。錠剤を選ぶ場合は腸溶性コーティングが施されたものを選び、胃酸に耐えて腸まで届くようにしましょう。また、多くの製品は冷蔵保存が必要です。常温保存が可能と謳うものでも、効果が低下する可能性があります。
服用スケジュールのポイント
- プロバイオティクスは1日2回、食事の30分以上前に服用します。
- 抗生物質の服用とは少なくとも2時間間隔を空けてください。
- 服用を中断すると腸内定着が遅れますので、規則的に続けましょう。
- 抗生物質コース終了後も最低2週間は継続し、胃腸症状が出た場合は再開してください。
