スタチンはどのように作られるのか?

研究の始まり

1959年にHMG‑CoA還元酵素が発見され、その酵素がコレステロール合成に重要な役割を果たすことが分かりました。これを阻害できる物質を探すべく、世界中の研究者が奔走しました。1976年、日本の生化学者・遠藤彰はカビ培養から初めての阻害剤であるコンパクチンを単離し、スタチン薬開発への道を切り開きました(Thomas P. Stossel医学博士の報告)。

メルクの歴史的成功

遠藤の成果を受け、米製薬大手メルクは1979年にアスペルギルス・テレウス菌株から天然物ロバスタチンを単離しました(ミシガン大学ビジネススクールのケーススタディ)。ロバスタチンは1987年に商品名Mevacorとして市販され、史上初のスタチン薬となりましたが、FDA承認までの道のりは決して平坦ではありませんでした。

FDA承認への道のり

メルクのロバスタチン臨床試験は、1980年9月に日本の製薬会社サンキョーが「犬にがんを引き起こす」という根拠のない噂を理由にコンパクチンの試験を中止した影響で一時停止しました。1982年7月、FDAはMevacorを他の治療に反応しない高コレステロール患者に限定的に供給する許可を出しました。その結果は非常に好評で、再び動物試験が再開され、最終的に1987年9月1日、FDAはMevacorの販売を正式に認可しました。

有効成分の製造方法

スタチン薬の有効成分は、主に発酵法または合成法で製造されます。各スタチンの一般名は有効成分を示しています。発酵由来のスタチンは、ロバスタチン(Mevacor)・シンバスタチン・プラバスタチンの3種類です。合成スタチンには、フルバスタチン・アトルバスタチン・ロスバスタチンが含まれます(Statin Answers)。

不活性成分について

すべての医薬品と同様に、スタチン薬にも有効成分以外の不活性成分が含まれます。保存料、着色料、賦形剤などがあり、薬剤の安定性や服用感、吸収効率を高める役割があります。スタチンごとに配合が異なるため、アレルギーがある方は必ず添付文書や製品ラベルを確認しましょう。

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