投薬管理の10の原則
投薬管理の10の原則
投薬の安全性と有効性を確保するための指針として、米国病院協会(AHA)が1955年に策定し、以降数回改訂された「投薬管理の10の原則」があります。最新バージョンは2016年に公表されています。
10の原則一覧
1. 正しい患者(Right patient)
2. 正しい薬剤(Right drug)
3. 正しい用量(Right dose)
4. 正しい投与経路(Right route)
5. 正しい投与時間(Right time)
6. 正しい適応(Right reason)
7. 正しい患者教育(Right patient education)
8. 正しい記録(Right documentation)
9. 正しい保管(Right storage)
10. 正しい廃棄(Right disposal)
各項目の重要性と具体的な実践例
・正しい患者:投薬前に患者氏名、ID、出生年月日などで本人確認を行います。
・正しい薬剤:診断と治療計画に基づき、適切な薬を選択します。
・正しい用量:体重・身長・腎機能などを考慮し、正確に計算します。
・正しい投与経路:薬剤の剤形や患者の状態に合わせて、経口、静脈内、皮下など最適な経路を選びます。
・正しい投与時間:薬の薬物動態や患者のスケジュールに合わせて、適切なタイミングで投与します。
・正しい適応:投与理由を明確にし、カルテに記録します。
・正しい患者教育:服薬方法や副作用について患者に説明し、理解を確認します。
・正しい記録:投薬後は必ず投与日時、投与量、投与経路などを記録します。
・正しい保管:温度・湿度管理が必要な薬は指示通りに保管し、誤使用を防ぎます。
・正しい廃棄:使用期限切れや不要になった薬は、規定の方法で安全に廃棄します。
これら10の原則を遵守することで、医療従事者は投薬ミスを大幅に減らし、患者に安全で効果的な治療を提供できます。
