腎性全身性線維症(NSF)の症状と進行
腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis、NSF)は、磁気共鳴画像(MRI)検査前に投与されるガドリニウム造影剤と直接的に関連する稀な疾患です。主に腎機能が低下している人に発症しますが、腎障害が認識されていなかったケースでも発症することがあります。
初期症状
- 皮膚に赤みや暗い斑点、プラークが出現し、焼けるような感覚、かゆみ、痛みを伴うことがあります。これらは足や脚、腕や手に多く見られ、体幹部にも現れることがあります。
進行性症状
- 数日から数週間で斑点が広がり、腫れと張りを伴う硬い領域へと変化します。皮膚は木のように硬くなり、オレンジの皮のような凹凸が感じられることがあります。さらに乾燥し、鱗屑(うろこ状の皮膚)が見られます。
皮膚症状の合併症
- 皮膚が硬化すると関節の伸展が制限され、歩行困難や筋力低下を引き起こします。関節周囲の緊張が転倒や骨折のリスクを高めます。
全身への進行
- 股関節や肋骨に痛みを感じることがあり、白目に黄色い隆起が現れることもあります。疾患は内部臓器へも波及し、肺や肝臓などの線維化や瘢痕化が起こります。
生命を脅かす段階
- 肺線維化による呼吸機能障害や、他臓器の機能低下が重篤化し、最終的に致死的になることがあります。
