帯状疱疹(ヘルペス・ゾスター)について
概要
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で起こる痛みを伴う皮膚疾患です。水疱ができた発疹は通常30日間続きます。
歴史
水痘にかかったことがある人は、ウイルスが体内に潜伏したまま長期間残ります。免疫が低下したときにウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。発症のタイミングや重症度は予測できません。
統計
成人の約9割が水痘を経験しています。米国疾病予防管理センター(CDC)のデータによれば、年間約100万人が帯状疱疹を発症し、そのうち半数近くが60歳以上です。85歳まで生きる人の約2人に1人が帯状疱疹を経験するとされています。
症状と診断
帯状疱疹は体のどこにでも現れますが、通常は体の片側に帯状に広がります。発疹が出る前に、患部に灼熱感、かゆみ、チクチク感が現れ、数日後に水疱を伴う発疹が出ます。発熱、頭痛、寒気、吐き気などの全身症状を伴うこともあります。
合併症
帯状疱疹は重症化するリスクがあります。主な合併症は以下の通りです。
- 皮膚の瘢痕や細菌感染
- 視覚や聴覚の低下・喪失
- 顔面麻痺や筋力低下
- 帯状疱疹後神経痛(PHN)― 発疹が治まった後も数か月~数年続く激しい神経痛
治療法
発症後できるだけ早く抗ウイルス薬を使用すると、症状の重症化と期間を短縮し、PHNの予防にもつながります。PHNが残った場合は、ステロイド、抗うつ薬、抗けいれん薬、局所用薬などが用いられます。
