疥癬(かいせん)とはどんな症状ですか?

概要

疥癬は小さなダニが皮膚にトンネルを掘り、激しいかゆみを引き起こす感染症です。症状は夜間に悪化し、適切な治療で簡単に治ります。

原因

疥癬の原因は体長約0.3mmの8本足のダニ(Sarcoptes scabiei)です。肉眼では見えず、拡大鏡や顕微鏡でしか確認できません。ダニは皮膚の下にトンネルを掘り、激しいかゆみを引き起こし、特に夜間に悪化します。

感染経路

疥癬は非常に感染力が高く、密接な肌と肌の接触や人から人への接触で感染します。ペットからは感染しません。ダニは宿主から離れると24〜36時間しか生存できないため、感染者が使用したベッドで数日後に寝ても感染する可能性は低いです。ただし、同じベッドで同日、または24時間以内に寝た場合は感染リスクがあります。コートを隣に置いたり、握手程度の接触で感染することはほぼありません。

主な症状部位

疥癬は手首や肘の裏側、指の間、ウエスト周辺、膝、腋窩部、足の側面・裏側、乳輪周辺、臀部、性器部位などに現れやすいです。乳幼児の場合は頭部・顔・首・手のひら・足裏にも症状が出ます。

症状は小さな赤い丘疹や水疱で、必ずしも全てがダニの痕跡ではありません。数百個の丘疹のうち、実際に生きているダニは20〜30匹程度です。皮膚に細い茶色・灰色・赤色の線状トンネルが見られることがあり、長さは2〜15mmです。掻くことでトンネルが破壊されることもありますが、掻き傷がトンネルと誤認されることもあります。

症状

最も一般的な症状は激しいかゆみです。感染後2か月まで潜伏期間があり、症状が出ないことがありますが、その間も他人に感染させる可能性があります。症状が出始めると、特に2週目以降のかゆみは非常に強く、睡眠が困難になるほどです。

誤診例

疥癬はしばしばニキビや蚊刺されと誤診されます。乳幼児では皮疹、湿疹、はんだれ(おむつかぶれ)と診断されることがありますが、症状が進行すれば疥癬であることが明らかになります。

治療法

治療は比較的簡単です。現在市販のOTC薬は承認されていませんが、医師の処方でペルメトリン(エリミテ)などのダニ駆除薬が使用されます。このクリームは首から下全身に塗布し、夜間(約8時間)放置した後、朝に洗い流します。2か月以上の乳児から使用可能で、7日後に再度塗布することが推奨されます。かゆみ止めとして抗ヒスタミン薬を併用することも有効です。寝具や衣類は熱湯で洗濯し、家具はスプレーで処理してください。

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