スピロメーター実習での測定結果の計算方法

スピロメトリーは、呼吸器系への空気の流入・流出量を測定し、呼吸器疾患の診断や治療に活用されます。スピロメーターはマウスピースと容積指示器または気流トランスデューサで構成され、最新機種はスパイログラムと呼ばれるグラフを表示します。本稿では、スパイログラムや実験データを用いて、呼吸容積・容量・流量を計算する手順を紹介します。

必要なもの

  • 電卓

手順

  1. 潮汐容積(TV)の算出:記録なし(ドライ)スピロメーターの場合は、3回の正常呼気の平均容積を測ります。スパイログラムでは、波の山と谷の間隔を測定し、その平均を取ります。実習時は、体温・圧力・飽和度(BTPS)補正が必要か、必要なら補正係数を指導者に確認してください。
  2. 呼気予備容積(ERV)の算出:正常呼気後にできるだけ大きく呼気することで測定します。スパイログラムでは、最低波の谷と最も近い潮汐波の谷との差を取り、BTPS補正を行います。
  3. 肺活量(VC)の算出:被験者に最大吸気後、できるだけ強く呼気させます。スパイログラムでは、VC = TV + IRV + ERV として、吸気予備容積(IRV)とERV、TV の合計で求めます。
  4. 残気量(RV)の算出:肺活量に年齢別係数を掛けます(RV = VC × 係数)。
  5. 吸気予備容積(IRV)の算出:IRV = VC - (TV + ERV) で求めます。スパイログラムでは、最も高い波の山と直前の潮汐波の山の間隔を測定し、BTPS補正後に計算します。
  6. 吸気容量(IC)の算出:IC = TV + IRV。スパイログラムでは、最大吸気ピークと直前の呼気谷の差を測定し、BTPS補正します。
  7. 機能的残気量(FRC)の算出:FRC = ERV + RV。
  8. 全肺容量(TLC)の算出:TLC = IRV + ERV + TV + RV。
  9. 強制呼気容積(FVC)の測定:被験者ができるだけ速く最大吸気・呼気を行ったときの、最初の1秒間に排出された空気量を測定します。肺機能の指標となります。
  10. 分時呼吸容積(MRV)の算出:MRV = TV × 呼吸数(1分あたり)。1分間に呼吸器系に出入りする空気総量を示します。

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