過敏性肺炎とは何か?

過敏性肺炎(HP)とは

過敏性肺炎(Hypersensitivity pneumonitis、略称HP)は、特定の抗原に繰り返し曝露されることで肺実質に炎症と線維化が起こる間質性肺疾患です。アレルギー性肺胞炎、外因性アレルギー肺胞炎とも呼ばれます。

原因

主に有機抗原が関与しますが、無機抗原でも発症します。代表的な抗原は次のとおりです。

  • カビ類:Aspergillus、Penicillium、Fusarium、Cladosporium、Rhizopus など
  • 鳥類抗原:ハトやインコ(セキセイインコ)など
  • キノコ類:食用・野生のキノコ
  • 細菌:Thermoactinomyces vulgaris、Saccharopolyspora rectivirgula
  • 動物性タンパク質:犬、猫、牛、モルモット、ウサギ
  • 植物の花粉:西部レッドシーダー、メスキート、カエデなど
  • 化学物質:イソシアネート、エポキシ樹脂、白金塩、ベリリウムなど

主な症状

  • 咳
  • 呼吸困難
  • 喘鳴(ぜんめい)
  • 胸部圧迫感
  • 発熱
  • 悪寒
  • 倦怠感
  • 体重減少

診断のポイント

  • 抗原曝露歴の詳細な聴取
  • 身体診察
  • 胸部X線検査
  • 高分解能CT(HRCT)
  • 肺機能検査
  • 気管支鏡検査+肺胞洗浄(BAL)
  • 肺生検(必要に応じて)

治療法

症状の重症度と原因抗原に応じて以下のように対応します。

  • 軽症例:原因抗原への曝露を回避するだけで改善することが多い
  • 中等度以上:ステロイド薬、免疫抑制剤、場合によっては抗菌薬などを使用

予防策

原因抗原への接触をできるだけ避けることが最も重要です。具体的には

  • 埃の多い環境を避ける
  • 作業時は防塵マスクを着用する
  • 住宅や職場を清掃し、カビの繁殖を防止する
  • 抗原を持つ可能性のある動物との接触を控える

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