薬用コールタール製品の概要と使用法
コールタールとは
石炭を酸素のない状態で1,650〜2,200°F(約900〜1,200°C)に加熱し、炭化させると液体の炭化水素混合物が生成されます。これがコールタールで、医薬品として利用される製品の原料となります。
乾癬(かんせん)治療
フォトタールやシエテラなどのコールタール製品は、皮膚細胞の増殖が過剰になる自己免疫疾患である乾癬の治療に用いられます。コールタールは細胞の成長速度を抑え、皮膚の外観を改善します。製品に含まれるコールタールの量が多いほど効果は高まりますが、皮膚の赤みや刺激を引き起こすこともあるため、まずは小さな範囲で試すことが推奨されます。コールタールは色がつきやすく、日光に対する感受性を高めるため、使用後はしっかり洗い流し、外出時は日焼け止めを使用してください。効果は洗浄後最大24時間持続します。
湿疹(しっしん)治療
同様にフォトタールやシエテラは、赤みや鱗屑が特徴の湿疹にも有効です。コールタールはケラトプラスチック系薬剤に分類され、古い角質を除去し新しい皮膚細胞の成長を抑制します。その結果、乾燥やかゆみが緩和され、炎症が軽減されます。
フケ対策シャンプー
デノレックス、ペントラックス、ゼタールなどのコールタール配合シャンプーは、フケの原因となる頭皮の古い角質を除去し、細胞の増殖を抑えることで赤みやかゆみを改善します。
発がん性への注意
工業用に大量に使用されるコールタールは発がん性が指摘されていますが、医薬品としての使用は安全とされています。ただし、長期間にわたり使用する場合は、皮膚がんの早期発見のために定期的な皮膚検査を受けることが推奨されます。
