皮膚がはがれる原因となる主な疾患
皮膚は本来、水分を保持しながら微生物の侵入を防ぐ防水バリアです。しかし、ひび割れやはがれが起きると保護機能が低下し、皮膚疾患のサインになることがあります。はがれやかゆみ、異常を感じたら速やかに医師の診察を受けましょう。
代表的なはがれを伴う皮膚疾患
剥離性角化症(エクスフォリエイティブ・ケラトリシス)
主に足や手の皮膚がはがれる症状で、夏場に多く見られます。最初は空気で満たされた小さな水疱ができ、破裂すると円形に皮膚がはがれます。新しく露出した皮膚は敏感で痛みを伴うことがあります。子どもや若年層に多く、石鹸や洗剤で症状が悪化しやすいですが、基本的に良性で再発しやすい傾向があります。
皮膚皺部カンジダ症(カンジダ感染)
温かく湿った環境を好むカンジダは、乳児のオムツ部位や指・足の指間、胸部下、鼠径部などの皮膚皺部に感染しやすいです。足の指に感染すると「水虫」と呼ばれ、皮膚が湿って白くはがれます。感染部位は赤くなり、ひび割れやはがれが見られます。
乾癬(かんせん)
慢性の自己免疫疾患で、乾燥・ひび割れ・はがれた皮膚に鱗屑(うろこ)が付着します。かゆみや刺激感を伴い、症状は頭皮のフケ状から体全体に広がる重症まで様々です。T細胞の過剰な活動が原因で、ストレス、寒冷、外傷、薬剤が誘因となります。根本的な治療法はなく、症状は改善と再燃を繰り返し、一時的に寛解することもあります。
日焼け
紫外線の過剰曝露により皮膚が赤く腫れ、熱感や圧痛を伴います。数日後に自然に皮膚がはがれ始めますが、はがれ方は不規則で痛みはありません。無理にはがすと感染リスクが高まるため、自然に剥がれるのを待ちましょう。
魚鱗癬(いちりんしょう)
乾燥を主症状とする皮膚疾患群で、赤み、ひび割れ、はがれ、かゆみが見られます。環境要因(洗剤・石鹸、日光、熱いお湯、エアコンや暖房、乾燥した天候)により悪化しやすいです。
上記の症状が見られた場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
