顔の過剰発汗に対する非外科的治療法
顔の過剰発汗(顔部多汗症)は、顔に過度の汗が出る稀な疾患です。社会的な影響や隠しにくさから、患者にとって恥ずかしく不快です。外科的治療が主流ですが、非外科的な選択肢も存在します。
タイプ
- 原発性多汗症:感情的刺激が引き金になると考えられますが、具体的な原因は不明です。頭面部原発性多汗症は最も稀です。
- 続発性多汗症:内分泌障害、感染症、悪性腫瘍など、基礎疾患が原因で起こります。
診断と検査
皮膚科医はまず問診と家族歴、身体検査を行い、皮膚に汗の滴があるか確認します。確定診断には「小麦デンプン・ヨウ素テスト」などが用いられます。ヨウ素液を塗布し乾いたデンプンを散布すると、過剰な汗が青黒く変色します。フィルターペーパーで汗量を測定し、重症度を評価します。
外用治療
- 軽度~中等度の症例では、市販の制汗ローションやジェルを顔に塗布します。
- 重度の場合は処方制汗剤を使用します。乾いた肌に塗布し、6〜8時間後に洗い流しますが、皮膚の腫脹・紅斑・かゆみを伴うことがあります。
経口治療
- クロニジン:神経刺激を抑制し、汗の分泌を減少させます。
- 抗コリン薬:汗腺への神経インパルスを遮断します。
- 炭酸脱水酵素阻害薬:発汗を抑える効果があります。
- 抗うつ薬:発汗抑制に加え、精神的なストレスへの対処を支援します。
副作用として、視覚障害、口渇、排尿困難などが報告されています。
