脳卒中後のバランス回復とリハビリテーション
脳卒中の後遺症として、平衡感覚を司る前庭系が損傷し、頻繁な転倒やめまい、回転感覚が生じることがあります。米国脳卒中協会(ASA)は、リハビリテーションとして理学療法を推奨しています。
バランスエクササイズ
理学療法で行うバランスエクササイズは、安定性の回復を目的とします。基本的な練習は、セラピストや友人が手や腕を支えて立位で行い、片足ずつ膝を上げて保持します。セラピストは揺れを感じさせながらバランス感覚を鍛えます。フォームやサンドパッドなど不安定な面上での歩行練習も有効です。これらは必ず支援者と共に行いましょう。
acefitness.orgによると、ウェイトトレーニングは痙縮(筋肉の不随意収縮)を軽減します。まずはウェイトなしで動作を確認し、徐々に負荷を増やします。首の屈伸や背骨を伸ばす上方リーチ、体幹の回旋運動は姿勢改善とコア筋力強化、バランス向上に役立ちます。
感覚トレーニング
ASAは、脳が足裏からの圧力情報を正しく受け取れないとバランスが崩れると指摘しています。脳の損傷が永続的な場合、視覚など他の感覚を活用してバランスを保ちます。視覚療法では、近くと遠くの対象を区別する空間認識を鍛えることで、身体位置感覚を向上させます。
