線維筋痛症の患者は脂肪吸引を受けられるか?
はじめに
線維筋痛症(Fibromyalgia)を抱えている方が脂肪吸引を検討することは、ほとんどの場合推奨されません。手術は体への負担が大きく、症状を悪化させる可能性があります。
線維筋痛症とは
全身に広がる痛み、慢性的な疲労感、筋肉や関節のこわばりを特徴とする慢性疾患です。原因は遺伝的要因、環境要因、生活習慣など複数が関与すると考えられていますが、正確なメカニズムはまだ解明されていません。
脂肪吸引の概要
脂肪吸引は、皮膚に小さな切開を入れ、専用の吸引装置で余分な脂肪組織を除去する外科手術です。局所麻酔または全身麻酔の下で行われ、手術時間は数時間程度です。
脂肪吸引が線維筋痛症に与える影響
手術後は痛み、腫れ、あざが生じ、数日から数週間にわたって疲労感や倦怠感が続くことがあります。線維筋痛症患者は既に疼痛感受性が高く、回復が遅れやすいため、以下の点が特に問題となります。
- 術後の疼痛が症状を増幅する
- 長時間の手術や麻酔が疲労を悪化させる
- 創部の治癒が遅れ、感染リスクが高まる可能性がある
主なリスクと注意点
脂肪吸引に伴う代表的な合併症は次の通りです。
- 疼痛・腫れ・あざ
- 出血・感染
- 瘢痕形成、感覚異常(しびれ・チクチク感)
- 体液貯留、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症(PE)
特に心疾患、糖尿病、肥満などの既往症がある場合、合併症のリスクはさらに高くなります。手術を検討する際は、必ず主治医に現在の病歴と症状を詳細に伝え、リスクとベネフィットを慎重に比較してもらいましょう。
まとめ
線維筋痛症の患者が脂肪吸引を受けることは、術後の疼痛や回復遅延、合併症リスクが高まるため、一般的には避けるべきです。手術をどうしても希望する場合は、専門医と綿密に相談し、十分な術前・術後管理計画を立てることが重要です。
