重症筋無力症(ミアステニア・グラビス)の診断テスト方法
概要
重症筋無力症(Myasthenia Gravis)は、ラテン語とギリシャ語で「深刻な筋力低下」を意味する名称です。自己免疫反応により、神経伝達物質アセチルコリンが筋肉の受容体に結合できず、眼やまぶた、顔面筋などの筋収縮が障害されます。主な原因は胸腺の異常(胸腺腫や胸腺肥大)です。男女・人種を問わず発症しますが、40歳未満の女性と60歳以上の男性に多く見られます。
必要なもの
- 心電図モニター
- 自動体外式除細動器(AED)
- アトロピン 1回分
- テンスィロン(エドロホニウム)10 mg
手順
心電図で心拍数を常時モニタリングし、徐脈や心房細動が起きた場合に備えてアトロピンや除細動器をすぐに使用できる状態にしておきます。
テンスィロンを静脈内に2 mg投与し、患者の薬剤耐性を確認します。
注射針は抜かずにそのまま30秒間観察します。徐脈、蕁麻疹、その他の副作用が出た場合は直ちに対処します。
副作用が認められなければ、残りの8 mgを30秒後に静脈内投与します。
対象筋肉の状態を観察します。筋力が改善しない場合は陰性、短時間でも筋活動が増強すれば陽性と判定し、重症筋無力症の診断となります。
