副腎腫瘍(フェオクロモサイトーマ)の概要と対策
フェオクロモサイトーマは副腎(腎臓の上にある小さな内分泌腺)に発生する良性腫瘍です。過剰にカテコラミンというホルモンを分泌し、血圧上昇や頻脈などの症状を引き起こします。中年層に多いものの、年齢を問わず発症します。早期に診断しないと生命に関わることがあります。
原因
- 副腎のクロマフィン細胞(カテコラミンを産生する細胞)に腫瘍ができることが直接の原因とされています。正確な原因はまだ不明です。
- 血圧を上げやすいチラミンを多く含む食品や、血圧上昇を促す薬剤・薬物は避けることが推奨されます。
診断
- 血液・尿検査でカテコラミンやその代謝産物の濃度を測定し、腫瘍の有無を判断します。
- CT・MRI・MIBGシンチグラフィーなどの画像診断で腫瘍の位置と大きさを確認します。
- 必要に応じて遺伝子検査を行い、遺伝性疾患との関連を調べます。
症状
- 激しい発汗
- 腹部痛や不快感
- 顔色が蒼白になることがある
- 高血圧(血圧上昇)
- 心拍数の増加や強い心拍感覚
これらは腫瘍が過剰にカテコラミンを放出するために起こります。
治療法
- 血圧管理のためにα遮断薬やβ遮断薬を使用します。
- 根本的な治療として、外科的切除(副腎摘出術)が最も効果的です。
- 手術が困難な場合は、放射線治療や薬物療法が補助的に用いられることがあります。
合併症
- 高血圧が持続すると、血管壁に負担がかかり、心臓や脳、腎臓など重要な臓器に障害が生じる可能性があります。
- 腫瘍が未治療のまま長期間放置されると、致命的な心血管イベントのリスクが高まります。
早期発見・早期治療が予後改善の鍵です。
