シュワノーマ(神経鞘腫)治療ガイド
シュワノーマ(神経鞘腫)は、神経線維のシュワン細胞から発生する緩やかに増殖する腫瘍です。多くは良性ですが、稀に悪性化することがあります。脳、体幹、末梢神経の屈曲部など、神経系のあらゆる部位に発生します。治療は腫瘍のサイズ、部位、症状、患者の全身状態に応じて選択されます。
診断
- シュワノーマは主に良性腫瘍で、稀に悪性化します。
- 全身の神経系に発生しやすく、特に脳や体幹、末梢神経の屈曲部で多く見られます。
- 診断は身体検査と画像検査(MRI・CT)で行い、神経線維腫症(NF)などの基礎疾患の有無も評価します。
手術
- 外科的切除は最も一般的な治療法です。神経腫瘍は神経外科医が担当し、腫瘍部位に精通した専門医を選ぶことが重要です。
- 手術中に神経線維が損傷すると、感覚麻痺やしびれ、ピンとした感覚が残ることがあります。神経線維を切除した場合、感覚障害が永久的になる可能性があります。
- 悪性シュワノーマの場合は、神経外科腫瘍専門医(神経外科腫瘍学)による治療が推奨されます。
ガンマナイフ手術
- 大型腫瘍や手術が困難な部位の場合、ガンマナイフや放射線照射(FSR)で腫瘍を縮小させることがあります。
- 腫瘍が小さくなると手術が容易になり、神経損傷リスクが低減します。
経過観察
- 症状がなく、悪性の所見がない場合は定期的な観察が選択肢となります。
- 定期的なMRI検査で腫瘍の増大や形態変化をモニタリングし、症状や画像所見の変化があれば手術を検討します。
考慮すべき点
- 全身状態が不良で手術がリスクとなる患者には、放射線療法で腫瘍縮小と症状緩和を図ります。
- 悪性転化のリスクがある場合は、専門医による継続的な監視が不可欠です。
