肝臓腫瘍の熱治療(ラジオ波焼灼)

肝臓にできる腫瘍は、がん性(悪性)と非がん性(良性)に大別されます。良性腫瘍は比較的頻繁に見られ、ほとんど症状が現れませんが、肝臓が拡大(肝腫大)することがあります。外科手術の代替として、低侵襲で行えるラジオ波熱焼灼(RFA)が注目されています。

腫瘍の種類

  • 悪性腫瘍は「転移性」と「原発性」の二つに分類されます。転移性腫瘍は他の臓器から肝臓へがん細胞が転移したもの、原発性腫瘍は肝臓自体で発生します。代表的な原発性肝がんは肝細胞癌、胆管癌、肝芽腫です。

治療の仕組み(RFA)

  • RFA は針状の電極を皮膚から腫瘍内部に挿入し、電流を流して腫瘍組織を高温(約60~100℃)に加熱し、がん細胞を死滅させます。周囲の正常組織へのダメージは最小限に抑えられるため、外科手術に比べ回復が早いのが特徴です。

診断と症状

  • 良性腫瘍は無症状であることが多く、他の検査で偶然に発見されます。一方、悪性腫瘍は肝硬変、右上腹部の疼痛、食欲不振・体重減少、倦怠感、凝固障害、黄疸などの症状を伴うことがあります。

肝臓の重要性

  • 肝臓は栄養素の代謝、胆汁の生成、血液中の毒素除去、各種タンパク質の合成など、生命維持に不可欠な機能を担っています。そのため、肝機能が著しく低下すると生存が困難になります。

RFA 実施時の留意点

  • すべての医療行為にリスクは伴いますが、RFA の重篤な合併症は極めて稀です。最も一般的な副作用は出血であり、術前の適切な評価と術中の慎重な操作で予防できます。

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