胸部神経腫の治療法は?
神経腫は、神経細胞が存在する部位にできる良性腫瘍です。癌ではありませんが、成長すると周囲の臓器や組織を圧迫する可能性があります。胸部にできた神経腫は心臓や肺、血管に影響を及ぼすことがあります。腫瘍の大きさや症状の程度に応じて、観察・手術・放射線治療などが選択されます。
観察
神経腫は良性腫瘍であるため、必ずしも直ちに治療が必要とは限りません。成長が遅く、症状が出にくい場合は経過観察が選ばれます。高齢の患者さんなど、腫瘍が生活期間中に障害をもたらさないと判断される場合は、侵襲的な治療を行わないことがあります。観察中は定期的にMRIやCTで腫瘍の大きさをモニタリングし、症状の進行やサイズの変化が認められた場合に治療方針を再検討します。
手術
腫瘍が大きくなり心臓や肺の機能に支障をきたす場合は、外科的切除が必要になります。全身麻酔下で行われ、心臓血管外科医が腫瘍の除去と同時に心臓や血管へのダメージ修復を行います。腫瘍の位置や大きさに応じて、一般外科医が補助することもあります。手術時間や入院期間は腫瘍の範囲により異なりますが、通常は数日から数週間の入院が必要です。
放射線治療
局所麻酔下で外来治療として行われることが多く、放射線を照射して腫瘍の増殖を抑制します。癌治療のように多数回の照射が必要なわけではなく、1回の照射で効果が期待できる場合があります。手術が困難な部位にある場合や、手術後に残存組織がある場合の補助療法としても有効です。
