セルバスタチンの作用とリスク:使用中止の経緯
概要
セルバスタチン(商品名:ベイコールなど)は、合成のHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)で、血中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を低下させる目的で使用されていました。
作用機序
HMG-CoA還元酵素はコレステロール合成の鍵酵素です。セルバスタチンはこの酵素の活性を阻害し、肝臓でのコレステロール生成を抑制することで、血中LDL濃度を下げます。
副作用と市場撤退
使用中に重篤な横紋筋融解症(筋肉組織の壊死)が発生し、少なくとも52例の死亡が報告されたため、ほとんどの主要市場から販売が中止されました。中国市場のみが例外的に流通しています。
現在の状況
現在、セルバスタチンは日本を含む多くの国で使用されておらず、代替のスタチン薬(例:アトルバスタチン、プラバスタチンなど)が主流となっています。
