良性腫瘍とは?
体内に腫瘤や異常な増殖が見つかると不安になりますが、腫瘍が必ずしも癌を意味するわけではありません。腫瘍は悪性(癌性)と良性(非癌性)に分かれます。良性腫瘍は隣接臓器の機能を妨げなければ、しばしば簡単に除去できます。
概要
良性腫瘍は、細胞が異常に増殖した塊ですが、悪性腫瘍と異なり増殖速度が遅く、他の部位へ転移したり侵襲的に成長したりしません。通常は自己完結的で、外科的に除去すれば再発することはほとんどありません。
種類
良性腫瘍は体のほぼすべての部位に発生し得ます。代表的な例としては、皮膚の脂肪腫や神経線維腫、血管腫、脳の髄膜腫、肺の肺胞腺腫、乳腺の線維腺腫、結腸のポリープ、腎臓の腎細胞腺腫、骨や末梢神経の腫瘍などがあります。実際、数百種類に及ぶと考えられます。
重要性(リスク)
一部の良性腫瘍は時間とともに悪性化する可能性があります。例えば結腸ポリープは良性から大腸癌へと進行することがあります。腫瘍を除去した際に病理検査を行うことで、悪性化の兆候やリスクを早期に把握でき、将来の癌の早期発見・治療につながります。
症状
良性腫瘍の症状は種類により大きく異なります。皮膚表面に触知できるしこりとして現れたり、触れると痛みを伴うことがあります。また、腫瘍が大きくなると周囲の炎症や腫脹が起こることもあります。脳腫瘍のように重要な臓器を圧迫すると、頭痛や機能障害などの二次的症状が出ることがあります。
治療
良性腫瘍が小さく、臓器機能や生活に支障を来さない場合は経過観察が選択されることもあります。しかし、将来的なリスクや症状がある場合は外科的に除去することが一般的です。増殖が遅いため、化学療法や放射線療法といった悪性腫瘍向けの治療は効果が期待できません。
適切な診断と管理により、良性腫瘍はほとんどの場合、健康への影響を最小限に抑えて対処できます。
