ベータ細胞腫瘍(インスリノーマ)とは
ベータ細胞腫瘍(インスリノーマ)は、膵臓のベータ細胞に発生する主に良性の腫瘍で、過剰なインスリン分泌が特徴です。
腫瘍の性質
米国国立がん研究所の定義によれば、腫瘍は細胞が過剰に増殖し、死滅すべき時に死なないことで形成される組織塊です。ベータ細胞腫瘍は膵臓内のベータ細胞が過剰に増えることで生じ、主な特徴はインスリンの過剰産生です。
症状
主な症状は低血糖です。腫瘍が過剰に分泌したインスリンにより血糖が急激に低下し、意識混濁、倦怠感、筋力低下、痙攣などが現れます。空腹時血糖値が異常に低いことも特徴です。
診断と位置確認
CT検査は膵臓の断層画像を提供し、腫瘍の有無を高精度で検出します。超音波検査でも腫瘍の形態や血流、動きを評価でき、位置特定に有用です。
治療と管理
まず低血糖の対策としてグルコースや糖分を投与します。その後、可能であれば外科的に腫瘍を切除します。手術が困難な場合は、ジアゾキシド、オクトレオチド、利尿剤などを用いてインスリン分泌を抑制します。
特徴
ベータ細胞腫瘍は膵臓腫瘍の中で最も頻度が高く、男女差はなく、成人に多く見られます。腫瘍の大きさは多くが1.5cm未満で、単発であることが一般的です。
