皮膚嚢胞(皮膚嚢腫)の治療法
皮膚嚢胞(皮膚嚢腫)は、分化が不十分な外胚葉組織からなる腫瘍です。通常は、結合組織からなる厚い真皮様壁を持つ単発性のハマルトーマとして現れ、毛包や汗腺といった皮膚付属器官や、骨・軟骨様組織、爪、歯などが含まれることがあります。主に顔面、首、頭皮に発生し、出生時に存在することが多いです。
治療手順
位置に関わらず、外科的に嚢胞を切除します。これが第一選択となります。
切除前に、脂肪組織が周囲組織へ浸潤しているか、細菌感染があるかを確認します。特に脊髄内の皮膚嚢胞は破裂すると脂肪が脳脊髄液や脊髄管に流れ込み、重篤な合併症や自己免疫反応を引き起こす可能性があります。
口腔底や舌など、機能に影響しやすい部位では、低侵襲手術を用いて機能保存を図ります。これにより舌の動きや発話障害を防げます。
卵巣や脳にできた皮膚嚢胞は、婦人科・神経外科の高度な手術技術で除去し、合併症のリスクを低減します。
眉や額にできた嚢胞は、内視鏡を用いた切除が有効です。術後に麻痺や感覚障害が報告されておらず、傷跡も残りません。
