テラトーマ(奇形腫)とは何か
テラトーマ(奇形腫)とは
テラトーマは、毛髪や皮膚、歯など、異なる組織が混在した希少な腫瘍です。多くは良性ですが、まれに悪性化することがあります。
発生原因
受精卵が正常に分化しないことが原因と考えられます。卵が二つ以上に分裂したり、完全に分割しなかったりすることで、発達段階が異なる組織が混在した腫瘍が形成されます。
主な発生部位
テラトーマは体のどこにでも発生しますが、特に卵巣、精巣、脳に多く見られます。頸部、胸部、腹部にできることもあります。
症状
テラトーマの症状は部位によって異なります。
- 脳内の場合:頭痛、けいれん、視力障害など。
- 卵巣や精巣の場合:疼痛、腫脹、不妊症。
- 頸部・胸部・腹部の場合:呼吸困難、嚥下障害、食欲不振など。
診断
超音波、CT、MRI などの画像検査で腫瘍の大きさや位置を評価します。必要に応じて組織検査(生検)を行い、確定診断を行います。
治療法
治療は腫瘍の大きさと良悪性に応じて選択します。
- 小さくて良性の場合:経過観察で済むことがあります。
- 大きい、または悪性の場合:外科的切除が第一選択です。
- 術後の補助として、化学療法や放射線療法が行われることもあります。
予後
良性テラトーマは手術で完全に除去できることが多く、予後は良好です。悪性テラトーマはがんの進行度や治療法により予後が異なりますが、早期発見・適切治療が重要です。
