表皮嚢胞の治療法

表皮嚢胞は、外傷などで表皮細胞が真皮内に押し込まれ形成された嚢胞です。上皮で覆われ、ケラチン1・10を含むため炎症を起こしやすく、稀に悪性化することがあります。

治療の基本方針

症状がなく痛みや感染がない場合は経過観察で問題ありません。炎症や感染が認められる場合は以下の方法で対処します。

1. ステロイド注射

炎症を伴うが感染していない嚢胞には、病変部位の下にトリアムシノロンを注射し、炎症を抑えます。

2. 切開排膿

感染が確認された嚢胞は切開して膿を排出します。この方法は簡便ですが、嚢胞壁が残るため再発しやすいです。

3. 完全切除

嚢胞壁まで全て取り除く完全切除は再発リスクが最も低く、悪性変化の有無も確認できます。傷は縫合して閉鎖するか、閉鎖前に一時的にドレーンを設置します。欠点は創面が大きく、瘢痕が残りやすい点です。

4. ミニ切開・トレファネーション

小さな切開や穿刺(トレファネーション、パンチ生検)で嚢胞を開き、内部の内容物を除去し、必要に応じて嚢胞壁を取り除きます。ジオルテーミック針で減圧する方法もあります。創は小さく、二次的に治癒しやすいです。

5. 抗菌薬投与

手術後は、黄色ブドウ球菌などの二次感染予防のため、経口抗菌薬を投与します。

腫瘍 - 関連記事