静脈性うっ血潰瘍の治し方とケアガイド
静脈は血液を心臓へ戻すために、一方向にしか流れないよう弁が備わっています。しかし、この弁がうまく機能しなかったり、発達が不十分な場合、足の血液循環が悪くなり「静脈性うっ血(venous stasis)」となります。静脈性うっ血の状態で足に切り傷や擦り傷ができると、血流が悪いため治癒が遅れ、感染しやすくなります。その結果、治りにくい潰瘍(静脈性うっ血潰瘍)ができ、治癒まで数か月、1 年以上かかることもあります。疑いがある場合は速やかに医師の診察を受けてください。
必要なもの
- 滅菌された創傷洗浄パッド
- 滅菌ドレッシング
- 圧迫ストッキング
- 抗生物質(医師処方)
治療手順
滅菌創傷洗浄パッドで潰瘍をしっかりと清潔にし、毎日新しい滅菌ドレッシングを貼ります。医師が圧迫バンドを使用している場合は、指示があるときだけ取り外してください。
圧迫ストッキングと、足に負担の少ない靴(スニーカーやウォーキングシューズ)を着用し、血流改善を図ります。
1日30分程度の適度な運動を行いましょう。歩行、階段昇降、ストレッチなどが効果的です。
血圧やコレステロールを下げる食事を心がけます。野菜や全粒穀物など低脂肪・低塩の食品を中心に、ビタミンCを多く含む柑橘類も積極的に摂取してください。
喫煙は血管を収縮させ血流を悪化させます。禁煙しましょう。
医師の指示に従い、処方された抗生物質を正しく服用します。感染リスクに応じて選択されます。
長時間の座位や立位を避け、座るときは足を少し上げるなどして、姿勢をこまめに変えます。
医師と相談の上、外科的治療も検討します。皮膚移植や、再発防止のために損傷した静脈を除去する手術が行われることがあります。
