夜間頻尿の原因とは
夜間頻尿(ノクターニア)は、さまざまな原因が考えられます。通常、他の健康状態の症状として現れ、睡眠の質を低下させ、日中の気分にも悪影響を与えることがあります。夜間に2回以上トイレに行く必要がある状態を指しますが、寝床での失禁(夜尿症)とは異なります。
尿路感染症
尿路感染症(UTI)は夜間頻尿の原因のひとつです。腎臓、膀胱、尿道、尿管のいずれかが炎症を起こすと、頻繁に尿意を催し、少量しか出せない、あるいは排尿時に痛みを伴うことがあります。抗生物質による治療が必要です。
過活動膀胱・失禁
過活動膀胱は夜間にトイレへ立ち上がる原因となります。飲料摂取量や基礎疾患により尿量は変わりますが、膀胱の筋肉が過度に収縮することで頻尿が起こります。腫瘍、パーキンソン病、脳卒中、多発性硬化症なども膀胱の過活動を引き起こすことがあります。対策としては水分摂取量の調整、骨盤底筋トレーニング、必要に応じて薬物療法が有効です。
膀胱・前立腺の腫瘍
膀胱がんは痛みと頻尿を引き起こし、前立腺がんは前立腺が膀胱を圧迫したり尿道を狭めることで夜間頻尿を生じさせます。腫瘍の除去手術やその他の治療により症状は改善されます。
膀胱脱(子宮脱)
膀胱脱(シストセル)は、出産や重いものを持ち上げる際の過度な負荷により、膣壁と膀胱の間の組織が弱くなり、膀胱が膣内に突出する状態です。骨盤部の圧迫感や満腹感、排尿後も残尿感があり、夜間頻尿を引き起こします。非外科的・外科的治療で改善が期待できます。
妊娠
妊娠中は血液量が増加し、腎臓が濾過する液体が増えるため、膀胱に尿がたまりやすくなります。また、胎児の成長に伴い子宮が膀胱を圧迫することでも頻尿が生じます。出産後は通常、夜間頻尿は改善します。
糖尿病
糖尿病では血糖値が高くなると、渇きが増し、飲料摂取量が増えることで頻尿が起こります。さらに、ケトン体が増加して腎機能に影響を及ぼすこともあります。血糖管理と食事・薬物療法で症状の緩和が期待できます。
