ポリオウイルスの歴史とワクチン開発
初期の症例
ポリオの大流行や恐怖が広まったのは19世紀後半から20世紀初頭ですが、最古の記録は紀元前1580年頃のエジプトの石彫にさかのぼります。この彫像は足が不自由な人物を描いており、科学者はポリオと考えています。
アメリカでの流行
1916年に米国で大規模なポリオ流行が起こり、治療法がなかったため大恐慌期まで国内で最も恐れられる疾患となりました。
フランクリン・D・ルーズベルト大統領
1921年にポリオに感染したフランクリン・D・ルーズベルト大統領は、1932年に大統領に選出されました。彼はジョージア州温泉地「ウォームスプリングス」に基金を設立し、ポリオの研究・治療センターを創設しました。
ワクチンの開発
1954年、ジョナス・サルク博士が初の不活化注射ワクチンを開発しました。7年後の1961年、アルバート・サビン博士が経口生ワクチンを完成させ、以後世界中で最も広く使用されました。
統計と現状
1916年だけでニューヨーク州だけで9,000件以上の感染が報告され、1934年にはロサンゼルスで約2,500件が治療されました。サビンワクチンの普及により、1964年には全国で報告されたポリオ症例はわずか121件となりました。
