黄熱病の予防方法

黄熱病とは

黄熱病はフラビウイルス属のウイルスが原因で、致死率が約50%に達する毒性相が最も深刻なウイルス性出血熱です。主な動物宿主はサルで、媒介蚊は主にヒトスジシマカ(Aedes aegypti)です。治療は対症療法のみであるため、予防が極めて重要です。

予防手順

  1. ワクチン接種:流行地域へ入る住民や旅行者は、10年有効の黄熱病ワクチンを接種します。多くの国が入国前に接種証明書(国際予防接種証明書)の提示を義務付けています。
  2. 乳幼児への定期接種:熱帯地域の子どもは出生後すぐに0.5 mlの再構成ワクチンを皮下投与します。森林伐採作業者など動物宿主に近い環境で働く人々も対象となります。
  3. 蚊の繁殖地除去Aedes aegyptiの産卵場所(雨水が溜まる容器等)を地域で除去するプログラムを実施します。過去に効果が確認されていますが、資金不足で再拡大するケースがあります。
  4. 個人の防護策:長袖・長ズボンを着用し、皮膚にはDEET(最大50%)含有の虫除けを使用します。衣類にはパーメトリン含有の殺虫剤を噴霧して防護します。
  5. 蚊帳・居住環境の整備:屋外での睡眠や網戸の不十分な部屋では蚊帳を使用し、住宅はエアコンや網戸でしっかりと蚊の侵入を防ぎます。

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