髄膜炎の後遺症と予防法
髄膜炎の後遺症
髄膜炎から回復した人の多くは日常生活に戻りますが、稀に重篤な後遺症が残ることがあります。主な後遺症は以下の通りです。
- 難聴
- 記憶障害
- 視力低下・失明
- 頭痛
- 言語障害
- 学習障害
- 協調運動障害
- めまい・バランス感覚の喪失
- けいれん
- 筋力低下・麻痺
- 行動・感情の変化
- 脳障害
- 腎不全
- 副腎機能不全
髄膜炎の種類
細菌性髄膜炎
細菌が血流に侵入し脳や脊髄の髄膜へ到達することで発症します。耳や副鼻腔の感染が原因になることもあります。
主な原因菌は以下の通りです。
- 肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)― 肺炎や耳・副鼻腔感染の一般的な原因。
- 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)― 上気道感染後に血液へ侵入しやすく、感染力が高い。
- インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)― ワクチン普及により減少。主に耳や上気道感染後に発症。
- リステリア(Listeria monocytogenes)― 土壌や汚染食品(軟性チーズ、加工肉)に存在。妊婦や高齢者、免疫低下者がリスク。
ウイルス性髄膜炎
米国では約90%がウイルス性で、主に腸ウイルスが原因です。症状は頭痛、発疹、関節痛、喉の痛みなど。特効薬はなく、1週間前後で自然に回復します。
真菌性髄膜炎
非常に稀で、免疫不全(AIDSやがん治療中)患者に多く見られます。治療せずに放置すると致命的になることがあります。
リスク要因
- 予防接種(小児ワクチン)を受けていないこと。
- 年齢層:乳幼児や20代前半・中盤。
- 多人数が集まる環境(大学寮、保育所など)。
- 動物と接触する職業(リステリア感染リスク)。
- 妊娠中(リステリア感染リスク)。
- 免疫機能が低下していること。
リスク低減のためにできること
髄膜炎は咳やくしゃみ、キス、食器・歯ブラシ・タバコの共有などで感染します。以下の対策でリスクを減らせます。
- 食事前や外出後はこまめに手洗いを行う。
- 十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事で免疫力を保つ。
- 咳やくしゃみの際はマスクやハンカチで口を覆う。
- 妊娠中は軟性チーズや生肉を避け、加熱調理を徹底する。
- 予防接種は最新の状態に保ち、疑問があれば医師に相談する。
