子どものロタウイルス感染症の対処法

ロタウイルスとは

ロタウイルスは消化管を中心に感染するウイルスで、幼児や乳児の重度の下痢の主な原因です。世界中で毎年数百万件の下痢が報告されており、5歳になるまでにほとんどの子どもが一度は感染するとされています。多くは軽い症状で済みますが、症状が重くなると入院が必要になることもあり、年間約55,000人の子どもが入院しています。主な症状は発熱、下痢、嘔吐、腹痛で、下痢は水様で量が多く、1週間以上続くことがあります。

必要なもの

  • 経口補水液(または氷菓子)
  • アセトアミノフェン
  • イブプロフェン

対処手順

  1. 症状が重い場合は血液、尿、便の検査を行い、細菌感染の有無を確認します。ロタウイルス自体には抗生物質は効きませんが、細菌性の感染が疑われるときは治療が必要です。

  2. 回復期間中は他の子どもへの感染を防ぐため、できるだけ子どもを自宅で安静にさせます。保育園や学校の指示に従い、症状が完全に消えるまで外出を控えましょう。

  3. 脱水症状を防ぐため、医師の指示があれば経口補水液や水分をこまめに与えます。糖分が多い炭酸飲料や果汁は下痢を悪化させる可能性があるため避けてください。乳児は通常通り母乳またはミルクを与え続けます。

  4. 嘔吐が頻繁に続く場合は、一度に大量の水分を与えるのではなく、少量ずつ頻回に提供します。嘔吐が止まらない、または水分が摂取できない場合は小児科医に連絡し、必要に応じて入院治療を検討します。

  5. 食欲がある場合は、消化に優しい「BRAT」食(バナナ、米、リンゴソース、トースト)を中心に与えます。乳製品や刺激の強い食べ物は避けましょう。

  6. 熱があると脱水が進みやすくなるため、必要に応じてアセトアミノフェンで解熱します。効果が不十分な場合はイブプロフェンに切り替えても構いません。

  7. 重度の下痢による脱水症状のサインを確認します。具体的には、活力低下、口の渇き、涙が出ない、目がくぼむ、前頭部凹み(前頭凹)が深くなる、過度の喉の渇き、皮膚が冷たく乾いている、赤ちゃんの場合は数時間でおむつが乾くなどです。

  8. 脱水症状が疑われる、または子どもの状態が急激に悪化した場合はすぐに医療機関へ搬送します。必要に応じて点滴による静脈内補液が行われます。

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