狂犬病予防接種
統計
米国では狂犬病は極めて稀で、1990年から2009年までに報告されたヒト感染例は55例のみです。致死率は100%ですが、発症は極めてまれです。一方、発展途上国では感染が多く、世界全体で毎年約55,000人が狂犬病で死亡しているとCDCは推計しています。
症状
感染後2〜12週間(潜伏期間)に症状は現れません。潜伏期間が過ぎると、発熱、頭痛、疼痛といったインフルエンザ様症状が出始めます。病状が進行すると、けいれんや幻覚が現れ、最終的に昏睡・死に至ります。ウイルスに接触後48時間以内に予防接種を受けなければ、狂犬病は必ず致死的です。
予防
狂犬病ワクチンは、動物と頻繁に接触する人や、研究者などリスクの高い職業の人に対し、予防的に接種されます。CDCは、1週間間隔で3回接種するスケジュールを推奨しています。
野生動物に咬まれた場合でも、未接種者には4回、既に接種済み者には2回の追加接種が推奨されます。初回接種は咬傷後できるだけ早く、遅くとも48時間以内に行う必要があります。
副作用
副作用はまれですが、頭痛、注射部位の痛み・かゆみ、吐き気などの軽度から中等度の症状が報告されています。稀に発熱、蕁麻疹、関節痛といった重篤な反応が起こることもあります。
動物用ワクチン
哺乳類のみが狂犬病に感染します。ペットは生後できるだけ早く初回接種し、生涯にわたって定期的に再接種することが推奨されます。ワクチン接種済みのペットが狂犬病感染動物に咬まれた場合は、直ちに追加接種が必要です。未接種のペットは、感染リスクがある場合、6か月間の隔離が求められることがあります。
