足底いぼの原因とリスク要因
足底いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされ、足の裏や周辺の皮膚に感染します。歩行や立位による摩擦で皮膚が厚くなることがあります。圧力がかかると痛みを伴うことがあります。たこやたこ状の角質と見間違えることがありますが、表面に小さな黒い点(実は血液の凝固)があるカリフラワー状の隆起で区別できます。
原因
足底いぼはヒトパピローマウイルスに直接接触することで感染します。HPVの足底いぼを引き起こす株は高い感染力はありませんが、シャワールームの床など温かく湿った環境はウイルスの増殖を助長します。感染者が足をかく・触れることでウイルスが他者に移ります。免疫状態は個人差があり、ウイルスに接触しても必ずしも発症するわけではありません。
モザイクいぼ
免疫力が低下している、またはHPVに特に感受性が高い人では、いぼが集団的に増殖し「モザイクいぼ」と呼ばれるクラスターを形成します。モザイクいぼは痛みが強く、立ったり歩いたりする際に動きが制限されることがあります。
リスク要因 #1: HIV・AIDS患者
免疫抑制状態にある人は足底いぼに罹りやすく、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者やエイズ患者はHPVに対して感受性が高いです。HIV/エイズ患者はモザイクいぼを発症しやすく、白血球数が低い場合は治療が難しくなることがあります。
リスク要因 #2: リンパ腫患者
リンパ腫はリンパ系を攻撃するがんで、リンパ系は体内の感染防御や余分な体液の排除を担います。リンパ系が弱まることで足底いぼに感染しやすくなり、いぼが切開・掻きむしられると二次感染し、リンパ系にさらなる負担がかかります。
リスク要因 #3: アトピー性皮膚炎(湿疹)患者
湿疹は皮膚の表層が慢性的に炎症し痒みを伴う疾患です。痒みで頻繁に皮膚をこすったり掻いたりするため、HPVが付着しやすく足底いぼができやすくなります。
治療法
いぼの大きさや患者の基礎疾患に応じて、市販のサリチル酸(最大40%)を含む貼付剤が有効なことがあります。大きないぼやモザイククラスターの場合は、足病医が液体窒素で凍結したり外科的に除去したりします。足底いぼは根治が難しく、再発することがありますが、ウイルスが自然に死滅しいぼが消えるケースもあります。
