顔にできるいぼの原因と種類、対策は?
本記事では、顔にできるいぼの原因や主な種類、さらにはがん性の皮膚腫瘍について解説します。早期発見と適切な治療のために、皮膚科医の診断が不可欠です。
顔のいぼはなぜできるのか
いぼは、異常な皮膚細胞が増殖し、死んだ細胞に囲まれた小さな塊です。主にヒトパピローマウイルス(HPV)の特定株が原因で、100種以上のHPVが知られています。性器いぼを引き起こす HPV 6・11 から、一般的ないぼを引き起こす HPV 1・2・3 まで様々です。感染は主に直接接触で広がりますが、タオルや床など共有物を介しても起こり得ます。
主な顔のいぼの種類
扁平いぼ(Verruca plana)
直径1〜2mm程度の小さな平坦ないぼで、同じ部位に多数(場合によっては100個以上)できることがあります。HPV 3、10、28、49 が原因で、肌色やピンク、黄、茶色など様々な色調があります。
痛みはほとんどありませんが、目立つと心理的な負担になることがあります。治療はサリチル酸やレーザーが効果的です。ただし、拡散しやすいため、再発しやすい点に注意が必要です。
糸状いぼ(Filiform wart)
まつげや唇の周りにできやすい、細長く糸状のいぼです。原因ウイルスは HPV 1、2、3 で、普通のいぼと同株です。単独で出現することが多く、形状が特徴的です。
治療は根元を切除するカット(パリング)で対応できることが多く、まぶたに近い場合は外科的切除が推奨されます。必要に応じて電気焼灼や抗ウイルス外用薬を併用します。
がん性の皮膚腫瘍(いぼではない)
皮膚扁平上皮がん(SCC)
HPV 38、41、48 が関与する皮膚扁平上皮がんは、いぼに見えることがありますが実際は悪性腫瘍です。全皮膚がんの約20%を占め、主に中高年で若年期に紫外線を多く浴びた人に多く見られます。メラノーマほど速く転移しませんが、早期治療が重要です。
ケラトアカンチオーマ
皮膚扁平上皮がんの低悪性度型と考えられ、HPV 77 が関与します。大きく盛り上がった円形の病変が特徴です。
治療法の選択肢
- サリチル酸塗布
- 凍結療法(クライオセラピー)
- レーザー・赤外線治療
- 抗ウイルス外用薬(ホルマリン、ブレオマイシン、インターフェロンα2b、イミキモド)
- 外科的切除(必要に応じて)
注意喚起
本記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療の代替となるものではありません。顔に異常な増殖が見られた場合は、必ず皮膚科専門医に相談してください。
