定義

肩関節を支える回旋腱板は、筋肉と腱が常に張力を受けています。1本以上の腱が完全に断裂すると、筋肉は短縮(再縮小)し、筋肉端と骨の間に隙間が生じます。これが「再縮小裂傷」と呼ばれる状態です。

診断ポイント

加齢に伴い、腱の血流が乏しくなる部位が増えます。血流は組織修復に不可欠であり、供給が不足すると腱は劣化しやすくなります。そのため、40歳以上の成人で回旋腱板断裂が多く見られます。

留意点

加齢で腱が弱まると、外傷や過度の使用に対して脆弱になります。野球の投手やテニス選手など、上からの投げ動作が多いスポーツ選手は肩に大きな負荷がかかりやすく、日常的な窓拭きや高い棚への物取りなども腱の過使用につながります。

主な原因

腱が弱まった状態で、肩に外力が加わると裂傷が起こります。典型的な例は、肩への転倒や重い物を持ち上げたときの衝撃です。

リスクが高い人

主に40歳以上で、過去に肩の不調を経験したことがある人が対象です。ただし、若年層でもスポーツや過度の使用による断裂が起こります。

興味深い事実

疼痛は再縮小裂傷の典型的な症状ですが、メイヨークリニックの調査によれば、人口の約40%が軽度の回旋腱板断裂を抱えており、ほとんどが自覚していないとされています。