歯科診療で起こりやすい医学的緊急事態の主な原因
失神(血管迷走反応)
失神は、脳への血流が不足し、一時的に意識が失われる状態です。歯科診療で最も頻繁に起こる医学的緊急事態であり、血管迷走反応が主な原因です。血を見ることや痛み、強い不安などがきっかけとなります。
失神の主な症状
- めまい・ふらつき
- 吐き気、嘔吐
- 視界のぼやけ
- 手足のしびれやチクチク感
- 混乱感
- 意識喪失
失神のリスク要因
- 高齢(65歳以上)
- 女性
- 過去に失神歴がある
- 心疾患、糖尿病、貧血などの基礎疾患
失神時の対応手順
- 患者を仰向けに寝かせ、脚を上げる。
- 首や胸周りのきつい衣服を緩める。
- 可能であれば酸素を投与する。
- バイタルサインをモニタリングする。
- 数分以内に意識が回復しない場合は、救急(119)へ連絡する。
失神の予防策
- 診療前に軽食を摂らせる。
- 朝の時間帯に失神歴のある患者の予約は避ける。
- 診療中は横になる姿勢を取る。
- 深呼吸などのリラクゼーション技術で不安を軽減する。
- 必要に応じて抗不安薬を使用する。
