義歯(入れ歯)のトラブル対処法
噛み合わせが高すぎる場合の対処
歯科医師に予約を取りましょう。新しい義歯は噛み合わせがずれることがあり、特定の歯が先に相手側の歯に当たって組織に痛みを生じることがあります。
診察時に、噛み合わせが高い箇所と、痛みが出ている部位を歯科医に伝えます。
歯科医は義歯の歯間に炭紙を挟んで噛みます。高い部分が青くマーキングされ、どこを削るかが分かります。必要に応じて何度か調整し、仕上げに研磨して凹凸が残らないようにします。
痛みや炎症(いわゆる『ソアスポット』)の対処
義歯の下にできた傷や炎症(ソアスポット)を感じたら、すぐに歯科医に予約を取ります。これは、義歯内部のアクリルが厚すぎて組織を圧迫しているサインです。
診察時に歯科医が義歯を何度か取り外し・装着し、目視や青いスプレーで圧迫箇所を特定します。スプレーは圧迫部ではがれ、正確な位置が分かります。
圧迫が起きているアクリル部分を削り、適切な厚さに調整します。過度に削りすぎると義歯の密着性が損なわれるため、必ず専門医に任せましょう。
むせ返り( gag reflex )の対処
上顎義歯の軟口蓋部分が刺激となりむせ返りが起きる場合、歯科医に診てもらう予約を取ります。
診察では、外側のアクリルが厚すぎないか確認し、必要なら削ります。内部は吸引力を保つため、触れません。
軟口蓋に当たる外側部分を少しずつ削り、研磨します。調整は数回に分けて行うことが多く、調整後は数日間装着して様子を見ます。自己調整は絶対に行わないでください。
義歯が緩む場合の対処
義歯が緩くなったら、歯科医にリライン(裏側のアクリル再充填)を相談します。市販の接着剤は根本的な解決になりません。
診察時に歯科医が義歯を印象トレイとして使用し、現在の顎骨の形状を取り、ラボへ送ります。
同日または数時間後にリライン済みの義歯が戻ってきます。新しい裏面が顎にしっかり密着し、吸引力が向上して抜けにくくなります。市販のリライン材は使用せず、必ず歯科医院での処置を受けてください。
義歯の調整は必ず歯科医で行い、自己修正は組織損傷や義歯の機能低下を招く危険があります。疑問や不快感がある場合は、速やかに専門医に相談しましょう。
